20周年

yaun2016-07-04

毎週末違う演目の公演が立て続けです。まずはソロ新作「バイト」初演。全国から観に来ていただきありがとうございました。そして多くの感想や意見もありがとうございました。そして、「バイト」前の週は体調不良で多くのワークショップや取材などたくさんのチャンスを欠席してしまい、予定していた方にたくさんご迷惑をおかけし、本当に申し訳なく、残念でした。

先週は「Co.山田うんダンスライヴwith芳垣安洋アンサンブル」。ライヴハウスオルタナティヴスペースでのインプロはよくありますが、劇場でやるインプロ企画というのは近年ではわりと珍しい公演内容だったのではないかと思います。

生の音楽と一緒にいれる時はとても嬉しい時間です。今響く音とさっきの音の響き、今の音楽の形と次に起こる展開の可能性、そして、私は今音楽と寄り添うか、離れるか、どのくらい離れていつまた出会えるか、出会わなくても繋がっていられるか、を瞬時のエネルギーと並走させる思考。「振り」的な動きと「踊り」としての動きと純粋な「踊り」への狭間。観客の目を耳にさせたい願望、何人の観客の視点を踏んで連れてこれるか、置きざりにしたいか、観る人が聴く人に、聴く人が観る人に行き来できるよう、そう作用させる動きの可能性と今の自分が成し得る形、そこまで今どのくらいの距離にいるかということ。予測と期待と裏切りが水のように風のように火のように起こる時間。うーん。アフリカへ行きたい。

今週はいよいよ「結婚」「春の祭典」ファイナルです。新しいものを作れ作れといわんばかりに一度作った演目の再演がなかなかできない国ですが、一番再演したくないこの演目に限っては不幸にも再演のチャンスに恵まれております。ありがとうございます。すべては思い通りにいかない。それが人生です。

レパートリーを踊ること、即興を踊ること、嬉しくてついつい踊ってしまうこと、盆踊りの輪に入って踊ること、誰かを踊らせること。「踊り」にはいろいろな入り口があり私を誘います。舞台にのって踊るとき、それがどんな作品であっても即興であっても、アウトプットよりもむしろ入り口へ向かいます。入り口に対して誰よりも自由でいたいといつも思います。

さて今月からは最新作「いきのね」に取り掛かります。「いきのね」というタイトルをつけたら扁桃腺炎になり肺が悪くなり喘息発作に見舞われました。そしたらなんと花祭の神様が祀られている神社は喘息の神様でした。奥三河の神社にお参りにいってこようと思います。いますぐ行きたいけど、あとちょっと待ってて!と神様に毎日お願いしています。

この秋にはダンスフェスティバルDance New Airにて「ディクテ」の再演があります。2016年「バイト」までやっとこれたのにまた2011年「ディクテ」に戻るのはなんだか気持ちが悪いと思ったけれど、ここで「ディクテ」に戻ることは戻ることではない。「ディクテ」「バイト」の往復は面白い旅かもしれない。

写真は「バイト」衣装の一部です。このワンピースの縁取りが気に入っています。たくさんのゴミが美しくプリントされています。デザイン&製作はBALMUNGです。大胆で繊細で丁寧で鮮やかで真剣な衣です。

ところで、「バイト」はダンスボックス設立20周年企画として立ち上がったソロシリーズ第一弾でした。「20周年か。20年ってすごいなあ。私は一つのことを20年も続けたことないかもなー」と思い、20年前って何してたっけな?と珍しく過去を振り返ってみました。そういえば昨日カンパニーメンバーのぐっさんが「もうすぐ二十歳」って言ってたから彼女が生まれたばっかりですね。20年前。朝昼晩バイトして貯めたお金で公演うってました。というかダンスの活動を始めた年でした。私も活動20周年でした。え、そんなに経ってるのか?と、それしか踊ってないのか?と。活動20周年記念イベントとかやったらいいのか!?